お客様とのコミュニケーションあれこれ 「言い方ひとつで…」
- Naoko Takaku
- 2023年5月28日
- 読了時間: 3分
2021年5月30日
「やっぱり人!」の人材育成、㈱リューズネットの高久尚子です。
リューズネットでは、小売店やショールームなどの接客サービスを調査する「ミステリーショッピング」という仕事をしています。このブログではミステリーショッピングや実際のショッピングを通して経験した、良い接客や残念な接客をご紹介しています。
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さて、今回のテーマは「言い方ひとつで…」です。
先日こんなことが…
友人とランチを食べにふらっと入った洋食屋さん。50年以上続く老舗で時代を感じさせる情緒ある店内。感染症対策もしっかりしていて安心でした。風情ある窓際の席は残念ながら埋まっていたのですが、私たちがオーダーを済ませたタイミングで窓際のお客様が立ち上がり、そこは空席に。すぐに「あちらに移って良いですか」とスタッフの方に訊ねたら、「あちらは予約席です」とにこりともせずにキッパリ!
友人とは、「仕方ないね。でも言い方がちょっとねえ」と目と目で言葉を交わしましたが、その後は話が楽しく盛り上がり、お食事も美味しく、窓際の席のことは頭から離れていきました。…

とはいえ、言い方は大切。お店の印象をも左右します。
老舗の雰囲気と美味しいお食事も、人の対応でがっかり⤵。
接客の場面だけでなく、人と人とのコミュニケーションで「言い方」はとても重要。言葉の選び方、その時の表情、声のトーンひとつで相手が気分を害したり、逆に気分が良くなったり。「話し方」「伝え方」に関するトレーニングが世の中に沢山あるのは、コミュニケーションでは欠かせない重要なポイントだからですね。
私も言い方に気をつけよう!と思ったレストランでのエピソードでした。
さて場面は転じて、次の状況を想像してください…
あなたは急に体調が悪くなり、予約せずに病院に行き待合室で待っています。1時間ほど待ったところで、あなたより後に来た人が数人先に呼ばれました。
あなたは窓口に行ってこう言いました。
「私より後に来た人が呼ばれたけど、私の順番どうなっていますか?」
すると病院の窓口の人は、
「そちらにも書いてあるとおり、予約されている患者さんが先なんです。もう少しお待ちください」と壁に貼られた案内を示しながら言いました。
あなたはどう感じますか?
レストランの対応も、病院の受付の対応も、間違ったことは言っていないのです。でも、レストランや病院にとって正しい説明をするだけでは、事務的な対応になってしまいます。その時々の相手の心理を理解することが大切ですよね。それが、「人」が対応する意味だと思います。
レストランの例では、私たちはワクワクした気持ち。できれば窓際の席を開けて欲しいなあ、とちょっとした期待が。でも、スタッフはそっけない対応。
病院の例では、患者さんは体調が悪くて辛い、不安。そんな気持ちが少しでも解消されれば、と思って訊ねてみたけれど、対応は事務的。
お客様の心理や期待と、対応のギャップが不満や不安を生み出します。
不満や不安が大きくなれば、クレームに発展する可能性もあります。
コロナで客数が激減している店、逆にお客様が増えている店、と状況は様々ですが、こんな時期だからこそ相手の気持ちを汲んだ「人」ならではの対応を、もう一度見直してみる良い機会だと思います。
では皆さん、考えてみてください。
レストランと病院の対応、どうしたら良かったのでしょう?
あなたなら、何と言って対応しますか?
ドリルメイトで解説していますので、是非ご覧くださいね!
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第9回 お客様とのコミュニケーションあれこれ 「言い方ひとつで…」
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